スクリプト
Chapter 1 オープニング
皆さんこんにちは、ゲーム開発者のためのマーケティングポッドキャストへようこそ。今日は、インディーゲームマーケティングで最も費用対効果が高い施策、マイクロインフルエンサーについてお話しします。
タカシさん、こんにちは。マイクロインフルエンサーって、最近よく聞きますけど、大手のインフルエンサーとは違うんですか?
実はここが今日の重要なポイントなんです。マイクロインフルエンサーのROI、つまり投資対効果は、従来の広告のなんと11倍という驚きのデータがあるんですよ。
11倍!それはすごいですね。でも、どうやって良いインフルエンサーを見つければいいんでしょう?偽物とかもいそうで心配です。
その心配はもっともです。実は4人に1人のインフルエンサーが偽フォロワーを購入した経験があるんです。今日はそういった詐欺を見抜く方法も含めて、選定基準を徹底解説します。
Chapter 2 インフルエンサー階層の基本
まず、インフルエンサーの階層分類を理解しましょう。フォロワー数によって、ナノ、マイクロ、ミッドティア、マクロ、メガという5つの階層に分かれます。
へえ、そんなに細かく分かれてるんですね。インディーゲームにはどの階層がいいんですか?
意外かもしれませんが、最もおすすめなのは一番小さい「ナノ」と「マイクロ」なんです。ナノはフォロワー1,000から10,000、マイクロは10,000から50,000の範囲ですね。
えっ、小さい方がいいんですか?大きい方がリーチが広いから良さそうに思えますけど。
ここが面白いんですが、マイクロインフルエンサーのエンゲージメント率は、マクロインフルエンサーの3倍もあるんです。3.9%対1.2%という差ですね。
エンゲージメント率って、いいねとかコメントの割合ですよね?3倍も違うんですか。
その通りです。さらにコンバージョン率、つまり実際に購入に至る割合も、ナノインフルエンサーは7%、マクロは3%と、2倍以上の差があります。
Chapter 3 エンゲージメント率の目安
じゃあ、具体的にどれくらいのエンゲージメント率があればいいんでしょう?基準ってありますか?
プラットフォームごとに基準が違うんです。Instagramのナノインフルエンサーなら4から6%が良好、2%未満は要注意です。
TikTokはどうですか?最近ゲームの動画も多いですよね。
TikTokはもっと高い基準が求められます。ナノなら8から10%以上が良好、マイクロでも6から8%は欲しいところです。5%未満は要注意ですね。
結構高いですね。でもゲームコンテンツってTikTokと相性いいんですか?
実はめちゃくちゃ相性がいいんです。ゲームコンテンツのTikTokエンゲージメント率は平均5.9%で、ファッションの4.3%やビューティーの3.8%より高いんですよ。
Chapter 4 ストリーマーの評価指標
TwitchとかYouTubeのストリーマーはどう評価すればいいんですか?フォロワー数だけじゃないですよね?
いい質問ですね。ストリーマーの場合は平均同時視聴者数が重要です。マイクロ相当なら50人から1,000人程度の配信者を狙うといいでしょう。
50人から1,000人って、結構幅がありますね。
他にも見るべき指標があります。配信頻度は週4から5回以上、チャット参加率は視聴者の10%以上が目安です。活発なコミュニティがあるかどうかが大事なんですね。
なるほど。で、ストリーマーにゲームを配信してもらうと、どれくらいウィッシュリストが増えるんですか?
驚くべきことに、Twitch配信の場合、1,000視聴あたり300から400件のウィッシュリストが期待できます。変換率30から40%という驚異的な数字です。
30%以上がウィッシュリストに入れてくれるんですか!それはすごい効果ですね。
Chapter 5 レッドフラグ:偽インフルエンサーの見抜き方
さて、ここからは注意が必要な話をしましょう。偽インフルエンサーを見抜く方法です。実はインフルエンサーエンゲージメントの18%が人工的、つまり偽物なんです。
18%も!どうやって見分ければいいんですか?
まず、フォロワーが1ヶ月で50%以上急増していたら即座に除外です。バイラルの理由が説明できないなら、購入フォロワーの可能性が高いですね。
急に増えすぎるのは怪しいってことですね。他にはありますか?
エンゲージメント率も要注意です。2万フォロワーで50いいね、つまり0.25%は明らかに低すぎ。逆に15%を超える場合はコメントポッドという組織的な偽装の疑いがあります。
高すぎても怪しいんですか。コメントポッドって何ですか?
インフルエンサー同士が互いにコメントやいいねを組織的に付け合う仕組みです。あと、「Nice!」とか炎の絵文字だけの繰り返しコメントはボットの可能性が高いので、即除外してください。
Chapter 6 コストとROI
偽物を避ける方法は分かりました。で、実際マイクロインフルエンサーにお願いするのって、いくらくらいかかるんですか?
プラットフォームと形式によって変わりますが、TikTok動画なら1本200ドルから1,000ドル、日本円で3万円から15万円程度です。
YouTubeの統合動画はどうですか?
YouTubeは少し高くて、1,000ドルから5,000ドル程度。Twitch配信は30分から1時間で200ドルから1,000ドルが相場です。
ウィッシュリスト1件あたりのコストで考えるとどうなりますか?
ここが面白いんです。DiscordコミュニティとマイクロインフルエンサーYouTubeの組み合わせで、1ウィッシュリストあたり約1.2ドルです。一般的な有料広告の3から5ドルと比べると、3分の1以下のコストです。
3分の1!かなりお得ですね。
さらに成功した場合のROIは、投下1ドルあたり5.78ドルから18ドルのリターンが期待できます。だから従来広告の11倍という数字が出てくるんですね。
Chapter 7 予算別戦略と分散の重要性
予算がほとんどないインディー開発者でも何かできることはありますか?
もちろんです。予算ゼロでも、ゲームキーを10から15人のマイクロインフルエンサーに配布するだけで、5から10件の配信を獲得できた事例があります。
キー配布だけでもいけるんですね。500ドルくらいあったら何ができますか?
500ドルあれば、マイクロインフルエンサー1から3名とSteam Next Fest連動で、ウィッシュリストが40倍に増えた事例もあります。タイミングが重要です。
40倍!それはすごい。大きな予算があったらどうですか?
ここが重要なアドバイスなんですが、2人のメガインフルエンサーに集中するより、15から40人のマイクロインフルエンサーに分散すべきです。
分散が大事なんですね。なぜですか?
理由は3つあります。1人が炎上してもキャンペーン全体に影響しない、複数のコミュニティに同時にリーチできる、そしてコンバージョン総量が最大化できるからです。
Chapter 8 クロージング
さて、今日のポイントをまとめましょう。マイクロインフルエンサーはインディーゲームにとって最もコスト効率の良いマーケティング施策の一つです。
フォロワー1,000から50,000の範囲を狙うこと、エンゲージメント率をちゃんと確認すること、偽フォロワーに注意すること、でしたね。
その通りです。そして分散投資が重要です。1人の大物より、複数のマイクロに分けた方がリスクも低く、効果も高いんです。
ROI11倍っていう数字、覚えておきます。予算ゼロでもキー配布から始められるのは心強いですね。
はい。あと、契約時には成果物の定義、投稿日時、ステマ規制への対応、これらをしっかり明記することを忘れないでください。
日本だとステマ規制があるんでしたね。PRの明記は必須ですね。
皆さんもぜひ、マイクロインフルエンサーを活用したマーケティングを検討してみてください。小さなコミュニティの力を侮らないでくださいね。
今日はマイクロインフルエンサーの選び方について、とても実践的な内容でした。リスナーの皆さん、ぜひ参考にしてくださいね。
それでは、また次回のエピソードでお会いしましょう。さようなら。
さようなら!