スクリプト
Chapter 1 オープニング
皆さんこんにちは、インディーゲーム開発者のためのマーケティングポッドキャストへようこそ。今日は、VTuberやストリーマーを活用したマーケティングの費用対効果について、徹底的に解説していきます。
タカシさん、こんにちは。VTuberマーケティングって最近よく聞きますけど、インディー開発者でも使えるものなんですか?お金がかかりそうなイメージが…。
実は、ここが今日のポイントなんです。予算ゼロでも始められる方法から、750万円規模の大型キャンペーンまで、段階的に解説していきますよ。
ゼロ円から始められるんですか?それは気になりますね!
Chapter 2 VTuberマーケティングの威力
まず、VTuberマーケティングがなぜ効果的なのか、データで見ていきましょう。驚くべきことに、VTuber視聴者の25パーセント、つまり4人に1人が配信を見た後にゲームを購入しているんです。
4人に1人ですか!それってテレビCMとかと比べてどうなんでしょう?
一般的な広告の購入率が1から2パーセント程度と言われていますから、実に10倍以上の転換力があるということになります。これが「推しを応援したい」というファン心理の力なんですね。
なるほど、ファンの熱量が違うんですね。具体的な成功事例ってありますか?
8番出口は発売翌日に3万本以上売れて、最終的に150万ダウンロードを突破しました。これはVTuberやYouTuberの自発的な配信が大きな要因でした。
自発的、つまりお金を払わずに配信してもらったってことですか?
そうなんです。配信映えするゲームデザインがあれば、お金をかけなくても広がる可能性があるということです。でも、意図的に仕掛けることもできます。今日はその両方を解説しますね。
Chapter 3 予算ゼロ:無料キー配布戦略
さて、まずは予算ゼロで始める方法からいきましょう。基本は無料のゲームキーを配信者に配布するという戦略です。
キーを配るだけで配信してもらえるんですか?
もちろん全員ではありませんが、適切なクリエイターを選んでアプローチすれば可能です。KeyMailer、Lurkit、Woovitといったプラットフォームを使うと効率的にキーを配布できます。
どれくらいの人にアプローチすればいいんでしょう?
現実的な話をすると、数百人にアプローチして返信があるのは数十人程度です。でも、10から15人のクリエイターにカバーしてもらえれば十分な効果が期待できます。
数百人にメールを送るって、結構大変そうですね…。
ここがポイントなんですが、パーソナライズが重要です。「あなたのチャンネルの〇〇という動画を見て」といった一言を添えるだけで返信率が上がります。丸投げの雑なアプローチは見抜かれますからね。
確かに、自分のことを知ってくれてると嬉しいですもんね。
Chapter 4 予算7万円〜75万円の戦略
次に、少し予算がある場合の戦略を見ていきましょう。約7万円、500ドル程度あれば、登録者1万から5万人のマイクロVTuberに依頼できます。
マイクロVTuberって何ですか?
フォロワー数が数千から数万人規模のVTuberのことです。実は、メガインフルエンサー1人より、マイクロVTuber10人の方がROIが高いことが多いんですよ。
えっ、大きいほうが効果的じゃないんですか?
マイクロVTuberは視聴者との距離が近く、エンゲージメント率が高いんです。コスト効率で言えば、フォロワー単価2円から5円で計算できます。10万人のVTuberなら30万円程度が相場ですね。
じゃあ、75万円あったら何ができますか?
登録者10万から30万人の中堅VTuberに依頼して、ライブ配信と編集動画のパッケージを組めます。編集動画は長期的な検索流入にも繋がるので、効果が持続するんですよ。
Chapter 5 大型予算750万円の活用法
ちなみに、予算がもっとあったらどうなるんですか?例えばホロライブとかにじさんじとか。
大手事務所所属のVTuberは、1案件で数百万円から数千万円が相場です。登録者100万人以上のトップVTuberだと500万円以上かかることもあります。
500万円以上…!インディーには厳しいですね。
そうですね。ただ、750万円規模の予算があれば、複数のVTuberによる同時配信イベントを組んでバイラル効果を狙うことができます。パルワールドが4日間で600万本売れたのも、こうした大規模配信が一因でした。
でも、パルワールドはゲーム自体も話題になってましたよね。
おっしゃる通りです。大事なのは、VTuberが心から楽しめるコンテンツであること。GAME FUTURE SUMMITで天開司さんが言っていましたが、「丸投げのような依頼は全て断っている」そうです。
Chapter 6 holo Indieプログラム
そういえば、ホロライブにはインディーゲーム向けのプログラムがあるって聞いたんですけど。
holo Indieですね。2023年11月に始まったプログラムで、ホロライブのキャラクターを使ったゲームを公式に販売できるようになります。年間約10タイトルのリリースを目標にしているそうです。
費用はどれくらいかかるんですか?
実は、費用や収益分配率は非公開なんです。ただ、リリース済みタイトルを見ると、HoloParadeが約4ドル、無料のタイトルも複数あります。興味があればCOVER社に直接申請してみるのも手ですね。
ファンゲームを公式で販売できるのは面白いですね。
Chapter 7 タイミング戦略
最後に、タイミングについてお話しします。これがROIを大きく左右するんです。
タイミングって、いつ配信してもらうかってことですか?
そうです。特に重要なのがSteamのNext Festとの連動です。あるインディーゲームは、Next Fest前の2週間で集中的にアウトリーチした結果、ウィッシュリストが500から2万に急増したんですよ。
500から2万!40倍ですか!
はい。ただし、成功タイトルの平均Steam掲載期間は214日なのに対し、失敗タイトルは411日という統計があります。長すぎると熱が冷めてしまうので、リリースまでの期間設計も重要ですね。
なるほど、焦りすぎてもダメだし、長すぎてもダメなんですね。
Chapter 8 クロージング
今日のポイントをまとめましょう。VTuberマーケティングは予算ゼロから始められます。まずは無料キー配布で、10から15人のクリエイターにアプローチするところから始めてみてください。
マイクロVTuber10人の方がメガインフルエンサー1人より効果的、というのは意外でした。
そして最も大事なのは、丸投げではなく、VTuberが心から楽しめるゲームであること。8番出口やNEEDY GIRL OVERDOSEの成功は、配信映えするデザインとファンとの親和性があったからこそなんです。
VTuber視聴者の4人に1人が購入するという数字、覚えておきます!
皆さんもぜひ、自分のゲームに合ったVTuberマーケティング戦略を考えてみてください。それでは、また次回のエピソードでお会いしましょう。
さようなら!