スクリプト
Chapter 1 オープニング
皆さんこんにちは、ゲーム開発者のためのマーケティングポッドキャストへようこそ。今日は、TikTokマーケティングの最新動向についてお話しします。2026年、TikTokはまだ使えるのか、という疑問に答えていきましょう。
タカシさん、こんにちは。TikTokといえば、以前は「最強のマーケティングツール」って言われてましたよね。でも最近、ちょっと事情が変わってきたとか。
いい質問ですね。結論から言うと、TikTokは依然として有効なんです。ただし、「最強」から「分散戦略の一部」へと位置づけが変わりました。仮説の蓋然性を70%から75%に引き上げた理由をお話しします。
Chapter 2 TikTokの強み:依然として最安のCPI
まず、TikTokが今でも強い理由からお話しましょう。実は、CPIつまりインストール単価が、他のプラットフォームと比べてダントツで安いんです。
CPIって何ですか?
Cost Per Installの略で、1インストールあたりの広告費用ですね。TikTokは0.5ドルから1.8ドル。YouTube Shortsが2.65ドルから3.5ドル、Instagram Reelsが3.5ドルから4ドルなので、TikTokは半額以下なんです。
半額以下って、かなりの差ですね。予算が限られたインディー開発者には嬉しい。
さらに、TikTokユーザーの5分の1がゲームを購入しているというデータもあります。そして50%がゲーミングコンテンツを視聴している。購買誘導力は健在なんですよ。
Chapter 3 成功事例:バイラルの威力
ここで、具体的な成功事例を見ていきましょう。驚くべき数字がいくつもあるんです。
どんな事例があるんですか?
例えば、Mortal Riteというゲーム。完全オーガニック、つまり広告費ゼロで、なんと1.2億再生を達成。そこから6万以上のウィッシュリストを獲得したんです。
1.2億再生で広告費ゼロ?それはすごいですね。他にもありますか?
Nubby's Number Factoryは、1,500ウィッシュリストから始まって、TikTokバイラルで20万本販売を達成しました。Schrodinger's Cat Burglarは、初めての動画が10万再生されて、一晩で2,000以上のウィッシュリストを獲得しています。
一晩で2,000って、夢のような話ですね。
日本の事例もありますよ。8番出口は1分9秒という最短プレイ時間がショート動画に最適で、累計1億再生を超えて映画化まで実現しました。NEEDY GIRL OVERDOSEの「INTERNET YAMERO」もTikTokでバイラルを起こしています。
Chapter 4 課題:オーガニックリーチの激減
ただし、ここからが重要なポイントです。TikTokには今、大きな課題があるんです。
え、どんな課題ですか?
オーガニックリーチが激減しています。2022年にはフォロワーの24%に動画が届いていたのが、今ではたった10%。85%のアカウントでリーチが50から80%減少したというデータがあります。
えっ、そんなに減ったんですか。無料でバイラルを狙うのが難しくなったってこと?
まさにその通りです。「無料バイラル時代は終了した」と言われています。有料サポートがほぼ必須になってきました。さらに、バイラル化の閾値も上がっています。2024年は完了率50%でよかったのが、今は70%以上必要です。
完了率70%って、結構ハードル高いですね。
しかも、毎分16,000本以上の動画がアップロードされていて、オーガニックでの発見が非常に困難になっています。コンテンツの飽和状態ですね。
Chapter 5 YouTube Shortsの台頭
実は、ここで注目すべき代替プラットフォームがあります。YouTube Shortsです。
YouTube Shortsって、TikTokより良いんですか?
一概には言えませんが、いくつかの点でYouTube Shortsが優れています。まず、エンゲージメント率。TikTokが3.85から4.9%なのに対し、YouTube Shortsは5.91%と高いんです。
へえ、エンゲージメントが高いんですね。
さらに重要なのは発見可能期間です。TikTokは24から48時間で埋もれてしまいますが、YouTube Shortsは数週間から数ヶ月にわたって視聴される可能性があります。ロングテール効果があるんですよ。
なるほど、作った動画が長く見られるのは嬉しいですね。
もう一つ。小規模アカウントの平均再生数は、TikTokが660回なのに対し、YouTube Shortsは2,600回。なんと4倍なんです。フォロワーが少ない段階では、YouTube Shortsの方が有利かもしれません。
Chapter 6 分散戦略の時代へ
では、2026年のインディー開発者は何をすべきなのか。答えは「分散戦略」です。
分散戦略って、具体的にはどういうことですか?
2026年のインディー開発者の利用率を見ると、Instagramが66%、TikTokが64%、YouTubeが63%。つまり、どれか一つに賭けるのではなく、複数のプラットフォームを併用するのが標準になっています。
じゃあ、同じ動画を全部に投稿すればいいってこと?
基本的にはそうですが、注意点があります。クロスポスト最適化戦略というものがあって、まずウォーターマークなしのオリジナルファイルで投稿すること。他プラットフォームのウォーターマークが入っているとペナルティを受けます。
あ、TikTokのロゴが入った動画をYouTubeに上げるとダメってことですね。
その通り。動画の長さは15から30秒、最大60秒がおすすめです。これなら全プラットフォームに対応できます。投稿頻度は週3から4本が目安ですね。
Chapter 7 複合戦略で1.2ドル/WLを達成
ここで、面白いデータをお見せしましょう。Discord、マイクロインフルエンサー、Shortsを組み合わせた複合戦略で、1ウィッシュリストあたり1.2ドルという効率が達成できるんです。
1.2ドルって、安いんですか?
かなり安いです。有料広告だけでウィッシュリストを集めると、もっとコストがかかります。しかも、有料広告で集めた5万ウィッシュリストより、オーガニックで集めた2万ウィッシュリストの方が、実際の販売転換率が高いという事例もあります。
数より質ってことですね。マイクロインフルエンサーって、どれくらいの規模の人のことですか?
フォロワー数千から数万くらいの方ですね。実は、メガインフルエンサー1人よりも、中小クリエイター10人の方がROIが高いというデータがあります。分散した方が効果的なんです。
Chapter 8 日本市場の状況
日本市場についても触れておきましょう。日本のTikTok月間アクティブユーザーは2,690万から4,200万人。18歳から34歳が57%を占めています。
結構いますね。YouTube Shortsはどうなんですか?
YouTube Shortsの利用率は62%で、約4,500万人が利用しています。日本市場では、TikTokよりYouTube Shortsの方がリーチが広い可能性がありますね。
日本向けに何か特別な戦略ってありますか?
VTuberやストリーマーとの連携が非常に有効です。VTuber配信を見た後の購入率は25%、つまり4人に1人が買うという高い転換力があります。予算ゼロでも、ゲームキーの配布だけで5から10の配信を獲得できる可能性があります。
Chapter 9 クロージング
さて、今日のポイントをまとめましょう。TikTokは依然として有効ですが、「最強」から「分散戦略の一部」へと位置づけが変わりました。
CPIは最安だけど、オーガニックリーチは激減している。だから複数プラットフォームを使う必要があるってことですね。
その通りです。YouTube ShortsやInstagram Reels、そしてDiscordとマイクロインフルエンサーを組み合わせた複合戦略が2026年の正解です。どれか一つに依存するのはリスクが高い時代になりました。
なるほど、分散投資みたいなものですね。リスナーの皆さんはショート動画マーケティング、どのプラットフォームを使っていますか?ぜひ教えてください。
それでは、また次回のエピソードでお会いしましょう。さようなら。
さようなら!