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Episode 87

ホラーゲームサブジャンル完全ガイド:成功確率15%の協力プレイホラーから避けるべきマスコットホラーまで

12分 8チャプター 日本語
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スクリプト

Chapter 1

オープニング

タカシ

皆さんこんにちは、インディーゲーム開発者のためのポッドキャストへようこそ。今日はホラーゲームのサブジャンルについて徹底解説します。どのサブジャンルを選べば成功確率が上がるのか、データで見ていきましょう。

ミカ

タカシさん、こんにちは。ホラーゲームって一口に言っても色々ありますよね。サバイバルホラーとか、ジャンプスケア系とか。

タカシ

そうなんです。実はホラーゲーム市場は2024年に87.7億ドル、2025年には98.1億ドルと、年率12パーセント以上で成長しているんです。かなり大きな市場なんですよ。

ミカ

98億ドル!それは巨大ですね。でも、インディー開発者として入り込む余地はあるんでしょうか?

タカシ

ここが面白いところなんですが、インディーホラーゲームの成功率は7.2パーセントと、なかなか厳しい数字です。ただ、適切なサブジャンルを選べば成功確率を大きく上げられます。

Chapter 2

サブジャンル分類とトップ3

タカシ

まず、ホラーゲームの主要なサブジャンルを整理しましょう。大きく分けると、戦闘あり、戦闘なし、マルチプレイヤーの3つに分類できます。

ミカ

戦闘ありだとバイオハザードとか、戦闘なしだと8番出口みたいな感じですか?

タカシ

その通りです。で、今回の調査で最も推奨度が高いのは、協力プレイホラー、いわゆるFriend Slopと呼ばれるジャンルです。成功確率が15から20パーセントと、平均の2倍以上なんです。

ミカ

フレンドスロップ?初めて聞く言葉ですね。どういう意味ですか?

タカシ

友達と一緒にワイワイ遊べるホラーゲームのことです。代表作はPhasmophobiaやLethal Company。友達と協力しながらビビり合う、配信映えする体験ですね。

ミカ

あー、ファズモフォビアは配信者さんがよくやってますよね。幽霊調査するやつ。

タカシ

そうです。Phasmophobiaは累計2500万本、Lethal Companyは1000万本以上売れています。そして2025年にはR.E.P.O.がなんと2000万本を突破しました。

ミカ

2000万本!しかも確かR.E.P.O.って小規模チームですよね?

タカシ

はい、Semiworkという小さなチームが開発しました。発売3週間で310万本、2500万ドル以上を売り上げています。価格はたったの8ドルです。

Chapter 3

協力プレイホラーの成功法則

ミカ

協力プレイホラーで成功するポイントって何なんでしょう?

タカシ

5つの重要なポイントがあります。まず4人協力プレイをコアに設計すること。次にボイスチャット連携、特に近接音声が効果的です。

ミカ

近接音声って、近くにいる人の声だけ聞こえるやつですよね。離れると聞こえなくなって怖い。

タカシ

まさにそれです。3つ目は、失敗が笑いに転化するデザイン。ミスしても友達と笑える。4つ目は手続き生成による高リプレイ性。5つ目は10ドル前後の低価格設定です。

ミカ

低価格なのに2000万本も売れるんですね。薄利多売というか。

タカシ

ただし注意点もあります。ネットワーク同期の技術的課題は避けられません。あとPhasmophobiaやLethal Companyとの明確な差別化が必要です。

Chapter 4

レトロサバイバルホラーのリバイバル

タカシ

次に推奨度が高いのが、レトロサバイバルホラーです。PS1風のビジュアルで、初代バイオハザードのような体験を提供するジャンルですね。

ミカ

わざと古い見た目にするってことですか?今どきの綺麗なグラフィックじゃなくて。

タカシ

そうなんです。これが面白いところで、Crow Countryというゲームはなんと98パーセントの超高評価を獲得しています。開発チームはたった2人です。

ミカ

2人で98パーセント!それはすごいですね。レトロ風だと開発コストも抑えられそう。

タカシ

その通りです。開発コストは5万ドルから15万ドル程度で済みます。しかもSilent Hill 2 Remakeの大成功で、クラシックホラーへの注目度が上がっています。

ミカ

サイレントヒル2のリメイク、話題になってましたよね。

タカシ

発売3日間で100万本、シリーズ最速記録です。これでレトロスタイルのホラーゲームに対する需要が証明されました。

Chapter 5

異変探し(8番ライク)の現状

ミカ

8番出口みたいなゲームはどうなんですか?日本発で話題になりましたよね。

タカシ

異変探し、いわゆる8番ライクは、参入障壁が非常に低いのが魅力です。開発コストは1万ドルから5万ドル、開発期間も3から6ヶ月で済みます。8番出口自体は230万本売れました。

ミカ

230万本!すごい数字ですね。じゃあこれを真似すればいいんじゃないですか?

タカシ

ここが重要なポイントなんですが、8番出口の単純コピーは失敗確定です。市場が飽和してきているので、明確な差別化が必須なんです。

ミカ

差別化って具体的にはどうすればいいんでしょう?

タカシ

6つの差別化パターンがあります。ルール変更型、進行方式変更型、IPコラボ型、ユーモア融合型、日本ローカル特化型、そしてマルチプレイヤー型です。

ミカ

ユーモア融合型って面白そうですね。怖いけど笑えるみたいな。

タカシ

8ペン出口という作品がそれです。無料ですが90パーセントの高評価を獲得しています。価格設定も重要で、500円以下が推奨されます。

Chapter 6

避けるべきサブジャンル

タカシ

さて、ここからは逆に避けるべきサブジャンルについてお話しします。これはインディー開発者にとって非常に重要な情報です。

ミカ

避けるべきジャンルがあるんですか?どれですか?

タカシ

マスコットホラーです。FNAFやPoppy Playtimeで有名なジャンルですが、2023年後半からトレンドが冷却しています。推奨度Cで、新規参入は非推奨です。

ミカ

えー、FNAFってすごく人気だったイメージですけど、もうダメなんですか?

タカシ

既存の巨大IPが市場を支配していて、新規IPを確立するのが非常に難しいんです。また子供向け化が進んで、差別化が困難になっています。成功確率は3から5パーセントと低いです。

ミカ

他に避けるべきことはありますか?

タカシ

6つの絶対NGがあります。8番出口の単純コピー、ジャンプスケア過依存、技術的完成度の軽視、過剰なスコープ、マスコットホラーへの新規参入、そしてマーケティングと実内容の乖離です。

Chapter 7

開発規模別おすすめ戦略

ミカ

自分のチームサイズに合わせた戦略ってありますか?

タカシ

もちろんです。ソロ開発者なら、異変探しの差別化版か、PS1風レトロホラーの短編がおすすめです。開発費1万から5万ドルで始められます。

ミカ

2人から5人の小規模チームだとどうですか?

タカシ

小規模チームなら協力プレイホラーが最もおすすめです。R.E.P.O.やLethal Companyの成功が証明しているように、4人Co-opで配信映えするデザインが効果的です。

ミカ

レトロサバイバルホラーもありですよね。Crow Countryみたいに。

タカシ

その通りです。また新しいトレンドとして、シミュレーター×ホラーも注目です。HELLMARTというゲームはWishlistが12万件を超えています。店舗運営×ホラーという組み合わせですね。

Chapter 8

クロージング

タカシ

さて、今日のポイントをまとめましょう。ホラーゲーム市場は約100億ドル規模で成長中。インディーの成功率は7パーセント程度ですが、サブジャンル選びで大きく変わります。

ミカ

協力プレイホラーが最推奨で、成功確率15から20パーセント。次にレトロサバイバルホラーですね。

タカシ

そうです。異変探しは差別化必須、マスコットホラーは参入非推奨。配信映えとリプレイ性を意識した設計が成功の鍵です。

ミカ

8ドルで2000万本売れるR.E.P.O.の例は夢がありますね。

タカシ

はい。友達と一緒にビビりながら笑えるゲーム、そこに大きなチャンスがあります。皆さんもぜひ参考にしてみてください。

ミカ

今日はホラーゲームのサブジャンルについて、とても勉強になりました。リスナーの皆さん、次回もお楽しみに!

タカシ

それでは、また次回のエピソードでお会いしましょう。さようなら。

ミカ

さようなら!