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Episode 65

PCゲームストア三国志:Steam vs Epic vs itch.io開発者目線で徹底比較

12分 8チャプター 日本語
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スクリプト

Chapter 1

オープニング

タカシ

皆さんこんにちは、インディーゲーム開発者のためのポッドキャストへようこそ。今日は、PCゲームストアの三大巨頭、Steam、Epic Games Store、itch.ioを開発者目線で徹底比較します。

ミカ

タカシさん、こんにちは。プラットフォーム選びって、インディー開発者にとってすごく重要ですよね。どこに出すかで収益が大きく変わるって聞きます。

タカシ

まさにその通りです。実は、同じゲームでも選ぶプラットフォームによって、手元に残る金額が30%以上変わることもあるんです。今日はその違いを具体的な数字で見ていきましょう。

Chapter 2

収益分配の真実

タカシ

まず、最も重要な収益分配から見ていきましょう。Steamは基本70対30、つまり開発者が70%、Steamが30%持っていきます。

ミカ

30%って結構大きいですよね。100万円売れたら30万円がSteamに行くってことですか。

タカシ

その通りです。ただ、ここが面白いんですが、Epic Games Storeは基本88対12なんです。しかも2025年6月からの新制度で、なんと年間100万ドルまでは100%開発者に還元されます。

ミカ

えっ、100%ですか?プラットフォームの取り分がゼロってことですよね。それ本当ですか?

タカシ

本当です。つまり、50万ドル、日本円で約7500万円売れた場合、Steamなら開発者は35万ドル。でもEpicなら50万ドルそのまま。15万ドル、2000万円以上の差が出るんです。

ミカ

2000万円の差はすごいですね。じゃあitch.ioはどうなんですか?

タカシ

itch.ioは面白くて、開発者が0%から100%まで自由に設定できるんです。デフォルトは90対10ですが、理論上は手数料ゼロも可能。ただし決済手数料が別途かかります。

Chapter 3

参入障壁とユーザー規模

ミカ

収益分配だけ見るとEpicが最強に見えますけど、他に違いはあるんですか?

タカシ

いい質問ですね。ここで重要なのがユーザー規模です。Steamの登録ユーザーはなんと10億人以上。月間アクティブユーザーは約1億5000万人います。

ミカ

10億人!それはとんでもない数字ですね。

タカシ

Epic Games Storeは約2億3000万ユーザーで成長中ですが、Steamには及びません。itch.ioはユーザー数を公開していませんが、月間訪問数は約1億です。

ミカ

じゃあ、たくさんの人に見てもらいたいならSteamってことですか?

タカシ

その通りです。発見性という意味ではSteamが圧倒的。ただし、参入コストも違います。Steamは100ドルの初期費用が必要ですが、EpicとitchはOの無料です。

Chapter 4

審査プロセスの違い

ミカ

審査ってプラットフォームごとに違うんですか?

タカシ

大きく違います。itch.ioは審査なしで即時公開可能。これが最大の特徴です。Steamは3〜5営業日程度の審査があります。

ミカ

即時公開って便利ですね。Epicはどうですか?

タカシ

ここが重要なんですが、Epicは手動キュレーション方式で、数週間かかることもあります。品質基準が高く、「量より質」を重視しているんです。

ミカ

審査が厳しいのはデメリットに聞こえますけど。

タカシ

実は裏を返すとメリットでもあるんです。Epic Games Storeのゲーム数は約3000本。Steamの5万本以上と比べると競争が少ない。目立ちやすいんですね。

Chapter 5

開発者ツールと機能

タカシ

次に開発者向けツールを見ていきましょう。これもプラットフォーム選びで重要なポイントです。

ミカ

どんな違いがあるんですか?

タカシ

Steamは最も充実しています。Steamworks SDKという開発キット、実績システム、クラウドセーブ、マッチメイキング、そしてSteam Workshopというユーザー生成コンテンツの仕組みまであります。

ミカ

Steam Workshopって、MODとか共有できるやつですよね?

タカシ

その通りです。これはSteam独自の強みで、EpicやitchにはないんですよEpicはEOS、Epic Online Servicesという独自のツールを提供していますが、機能はSteamより少なめです。

ミカ

itch.ioは?

タカシ

itch.ioは技術的機能は最小限ですが、ページのカスタマイズ性は一番高いです。アーティスティックな見せ方をしたい開発者には向いています。

Chapter 6

支払いの注意点

タカシ

さて、ここからは少し注意が必要な話をしましょう。支払い条件についてです。

ミカ

支払いに問題があるんですか?

タカシ

SteamとEpicは最低支払額が100ドル。itch.ioは5ドルからと低いんですが、2025年に支払い遅延問題が報告されています。一部の開発者が3ヶ月以上待たされたケースも。

ミカ

それは困りますね。

タカシ

もう一つ注意点があります。Epicは12ヶ月で100ドル未達だと累積がリセットされてゼロに戻ります。小規模タイトルだとこれに引っかかる可能性があります。

ミカ

売上が少ないと受け取れないまま消えちゃうってことですか?

タカシ

そういうことです。だから、Epic Games Storeは年間100万ドル以下なら最高条件ですが、逆に全然売れないと何も受け取れないリスクもあるんです。

Chapter 7

推奨戦略

ミカ

結局、どのプラットフォームを選べばいいんでしょう?

タカシ

実は「一つだけ選ぶ」より「マルチプラットフォーム戦略」が最適解なんです。フェーズごとに使い分けるのがおすすめです。

ミカ

具体的にはどうすればいいですか?

タカシ

まずフェーズ1として、itch.ioでアルファ版やベータ版を公開してフィードバックを集めます。審査なしで即座に出せるので実験に最適です。

ミカ

なるほど、まずはitchでテストするんですね。

タカシ

フェーズ2でSteamとEpic両方にウィッシュリストページを作り、コミュニティを形成します。そしてフェーズ3で両プラットフォームに正式リリースです。

ミカ

両方に出すんですね。なぜですか?

タカシ

Steamはユーザー数最大で発見性が高い。でも年間売上100万ドル以下ならEpicの100%還元が魅力的。両方の強みを活かすのが賢い戦略なんです。

Chapter 8

クロージング

タカシ

今日のポイントをまとめましょう。収益分配はEpicが最有利で年間100万ドルまで100%。ただしユーザー数はSteamが圧倒的。itchは実験に最適。

ミカ

マルチプラットフォーム戦略で各プラットフォームの強みを活かすのが大事ってことですね。

タカシ

その通りです。小規模インディーにとって、Epic Games Storeの100%還元は革命的です。ただ、商業的成功を目指すならSteamは避けて通れません。

ミカ

プラットフォーム選びで2000万円以上の差が出るって、本当に重要な判断ですね。

タカシ

はい。皆さんも自分のゲームの規模や目標に合わせて、最適なプラットフォーム戦略を考えてみてください。

ミカ

今日はプラットフォーム比較について、とても勉強になりました。リスナーの皆さんはどのプラットフォームを使っていますか?ぜひ感想を教えてくださいね。

タカシ

それでは、また次回のエピソードでお会いしましょう。さようなら。

ミカ

さようなら!