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Episode 6

2025年インディーゲーム市場の衝撃:Friendslopと1人開発者の1億ドル

14分 9チャプター 日本語
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スクリプト

Chapter 1

オープニング

タカシ

皆さんこんにちは、インディーゲーム開発者のためのマーケティングポッドキャストへようこそ。今日は2025年のインディーゲーム市場を徹底分析します。

ミカ

タカシさん、こんにちは。2025年のインディーゲーム、すごく盛り上がってたイメージがあるんですけど、実際どうだったんですか?

タカシ

実は、驚くべき数字がありまして。2025年のSteam年間総収益は17.7億ドル、過去最高を記録したんです。そのうちインディーが約25パーセント、4.5億ドルを占めています。

ミカ

4.5億ドル!日本円でいうと...700億円以上ですか。インディーだけでそんなに売れてるんですね。

タカシ

しかも面白いのは、2025年に最も話題になったトレンドが「Friendslop」と呼ばれる新ジャンルなんです。今日はこれを中心にお話ししていきましょう。

Chapter 2

Friendslopとは何か

ミカ

「Friendslop」って初めて聞きました。どんなジャンルなんですか?

タカシ

簡単に言うと、友達と一緒にカオスな体験を楽しむゲームですね。ソーシャルファーストで協力プレイ優先、スラップスティックな物理演算、配信映えを重視した低価格ゲーム、という特徴があります。

ミカ

配信映えというのがポイントなんですね。TwitchとかYouTubeで見ていて楽しい系の。

タカシ

その通りです。代表作を挙げると、R.E.P.O.、PEAK、Content Warning、RV There Yetなどがあります。これらが2025年のSteam売上トップを席巻したんです。

ミカ

R.E.P.O.って聞いたことあります。どれくらい売れたんですか?

タカシ

驚くべきことに、R.E.P.O.は1690万本を販売して、収益は1.36億ドルです。日本円で約200億円。しかも価格はたった9.99ドル、1500円程度なんですよ。

ミカ

えっ、1500円のゲームで200億円の売上?それはすごいですね。

Chapter 3

1人開発者の奇跡:Schedule I

タカシ

さらに面白い事例があります。Schedule Iというゲームをご存知ですか?

ミカ

Schedule I...名前は聞いたことあるような。どんなゲームですか?

タカシ

ドラッグディーリングシミュレーターという、かなり攻めたテーマのゲームです。これがなんと770万本を販売して、収益は1.19億ドル。約180億円です。

ミカ

180億円...それだけでもすごいですけど、開発チームはどれくらいの規模だったんですか?

タカシ

ここが最も驚くべきポイントなんですが、なんと1人開発なんです。オーストラリアのTVGSという開発者が3年以上かけて一人で作ったゲームです。

ミカ

1人で180億円!それはもう人生変わりますよね。

タカシ

まさにそうですね。彼はGolden Joystick Awards 2025でBreakthrough Awardを受賞して、シドニーにオフィスを構え、2025年末までに4人体制に拡大したそうです。

ミカ

成功の要因は何だったんでしょう?

タカシ

TikTokでバイラルになったことと、Twitch配信との相性の良さ、そしてブラックユーモアのあるテーマですね。配信者がプレイして笑いが生まれる、そういうゲームだったんです。

Chapter 4

PEAKの驚異的なROI

ミカ

他にも成功事例はありますか?

タカシ

もう一つ衝撃的な事例があります。PEAKというゲームなんですが、これは開発費20万ドル未満、つまり3000万円以下で作られたんです。

ミカ

3000万円以下って、ゲーム開発としてはかなり少ないですよね。

タカシ

そうなんです。しかも開発期間はわずか数ヶ月。ゲームジャムから生まれたアイデアを製品化したものなんです。

ミカ

ゲームジャムって、短期間でゲームを作るイベントですよね。そこから製品になったんですか。

タカシ

はい。そしてこのPEAKが1100万本を販売しました。価格は7.99ドル、約1200円です。開発費3000万円以下で、推定8000万ドル以上、つまり120億円以上の収益を生み出したんです。

ミカ

投資対効果がすごすぎますね。何百倍ですか、それ。

タカシ

単純計算で400倍以上ですね。開発者たちも「バカンスに行くつもりでローンチボタンを押した」と言っていて、このヒットは全く予想していなかったそうです。

Chapter 5

Friendslop成功の共通パターン

ミカ

これらの成功事例に共通するパターンってあるんでしょうか?

タカシ

いい質問ですね。4つの共通点が見えてきます。まず1つ目は低価格帯。7.99ドルから20ドルが最適で、Friendslopの主流は10ドル未満です。

ミカ

衝動買いしやすい価格帯ですね。

タカシ

2つ目は配信映え。TwitchやTikTokでバイラルになることが成功の鍵です。面白い瞬間がクリップされて拡散される、そういう設計が重要です。

ミカ

見ている人も楽しめて、自分でもやりたくなる、という流れですね。

タカシ

3つ目は協力プレイ対応。2025年のトップ3、R.E.P.O.、Schedule I、PEAKは全て協力プレイができます。友達を誘うと購入が連鎖するんですね。

ミカ

なるほど、1人が買うと友達も買うってことですね。マルチ効果がある。

タカシ

そして4つ目は、意外かもしれませんが、小規模チームです。1人から3人の開発でも1億ドル超えの収益が可能だということが証明されました。

Chapter 6

市場全体の現実:収益の偏り

ミカ

でも、全員がそんなに成功できるわけじゃないですよね。現実はどうなんでしょう?

タカシ

とても重要な視点ですね。実は、インディーゲーム市場は極端に収益が偏っています。中央値収益は、なんと生涯で約1200ドル、18万円程度なんです。

ミカ

18万円...それだけだと開発費も回収できないですよね。

タカシ

そうなんです。さらに、10万ドル以上の収益を達成するゲームは5パーセント未満。トップ100タイトルが全体の80パーセントの収益を占めているんです。

ミカ

上位0.5パーセントが収益の8割...それはかなり厳しい世界ですね。

タカシ

ただし、年間12000本以上がSteamでリリースされる中で、Friendslopのような「勝てる領域」を見つけることが重要になってきます。

Chapter 7

ロングテール収益の重要性

ミカ

発売日以降も売れ続けるっていう話、聞いたことがあるんですが。

タカシ

ロングテール収益ですね。これは非常に重要な概念です。中央値で見ると、1年目の収益は初週の4倍になります。

ミカ

4倍!じゃあ初週に5万ドル売れたら、1年後には20万ドルになってるってことですか?

タカシ

中央値ではそうなりますね。良好なパフォーマンスだと5倍から6倍になることもあります。さらに、2年目以降も約50パーセントの継続収益が見込めます。

ミカ

継続的にアップデートしていくことが大事なんですね。

タカシ

その通りです。6ヶ月間のポストローンチ更新を計画しておくと、ロングテール収益が約25パーセント向上するというデータもあります。

ミカ

極端な例ってありますか?すごく長く売れ続けたゲームとか。

タカシ

例外的な事例ですが、Lethal Companyは年間収益が初週のなんと507倍になりました。バイラルと協力プレイ、配信映えが合わさった結果ですね。

Chapter 8

2026年の展望とアドバイス

ミカ

じゃあ、これからインディーゲームを作ろうとしている人へのアドバイスはありますか?

タカシ

Friendslopというジャンルで考えるなら、まだ参入チャンスはあります。市場はオリゴポリー化、つまり少数の勝者に収束する段階には達していません。

ミカ

まだ遅くないってことですね。

タカシ

ただし、単純なLethal Companyクローンは失敗リスクが高いです。差別化された新しいコアメカニクスや独自の世界観が必要です。

ミカ

開発規模の目安はありますか?

タカシ

PEAKの成功パターンを参考にすると、「Landfall Model」と呼ばれる手法があります。開発期間1から4ヶ月、開発費20万ドル未満、チーム規模2から4人です。

ミカ

ゲームジャムからスタートして製品化する、というパターンですね。

タカシ

そうです。損益分岐点が数千本で済むので、超低リスクで始められます。失敗してもダメージが小さく、当たれば大きいという、非常に効率的なモデルです。

Chapter 9

クロージング

タカシ

さて、今日のポイントをまとめましょう。2025年のインディーゲーム市場は過去最高を記録し、Friendslopという新ジャンルが席巻しました。

ミカ

R.E.P.O.、Schedule I、PEAKが示したように、低価格、配信映え、協力プレイが成功の鍵ですね。

タカシ

その通りです。そして重要なのは、1人開発者でも1億ドルを超える収益を上げられる可能性があるということ。夢がありますよね。

ミカ

ただし中央値は18万円という現実も忘れずに、ですね。

タカシ

はい、リスクを理解した上で、差別化されたアイデアで勝負することが大切です。皆さんもぜひ、このデータを参考にして戦略を考えてみてください。

ミカ

今日は2025年のインディー市場とFriendslopについて、とても勉強になりました。リスナーの皆さんはどう思いましたか?

タカシ

それでは、また次回のエピソードでお会いしましょう。さようなら。

ミカ

さようなら!