スクリプト
Chapter 1 オープニング
皆さんこんにちは、ゲーム業界のトレンドを解説するポッドキャストへようこそ。今日は少しシリアスなテーマ、Web3ゲーミングの現状についてお話しします。
タカシさん、こんにちは。Web3ゲームって、一時期すごく話題になってましたよね。NFTとかブロックチェーンとか。今はどうなってるんですか?
結論から言うと、2025年は多くの人にとって「クリプトゲーミングの夢が死んだ年」と言われています。驚くべきことに、プロジェクトの終了率はなんと93パーセントに達しました。
93パーセント!ほとんど全滅じゃないですか。それは衝撃的ですね。
Chapter 2 投資の崩壊
まず、投資の状況から見ていきましょう。GameFiへの投資額の推移がこちらです。2023年が17億ドル、2024年が10億ドル、そして2025年はわずか3億5000万ドルまで落ち込みました。
えっと、2年で80パーセント近く減ったってことですか?
その通りです。Animoca BrandsのCEOであるロビー・ヤン氏は「2022年に資金調達した組のランウェイがちょうど尽きた頃だ。ゲームへのVC資金は何年も枯渇している」と語っています。
ランウェイって何ですか?
資金が尽きるまでの期間のことです。つまり、2021年から2022年のバブル期に調達した資金が、2024年から2025年にかけて底をついたということですね。
なるほど、バブルが弾けた後の現実が今来ているってことですね。
Chapter 3 消えたプロジェクトたち
2025年だけで、17以上の主要Web3ゲームが終了しました。その中には有名なプロジェクトも含まれています。
どんなゲームが終わったんですか?
例えば、Ember Swordは数百万ドルを調達したにも関わらず資金枯渇で終了。Nyan Heroesは1300万ドル調達後にユーザーリテンション低迷で閉鎖。NBAスターのステフィン・カリーが推薦したRumble Kong Leagueも終了しています。
有名人の推薦があっても駄目だったんですね。典型的な失敗パターンってあるんですか?
はい、明確なパターンがあります。まず2021年から2022年の過熱期に多額の資金を調達。開発に2から3年を要して2024年から2025年に資金枯渇。トークンをローンチしても価格を維持できず、追加資金調達に失敗して閉鎖という流れです。
トークンも価値を維持できなかったんですか?
実は、2025年にローンチされたゲームトークンの97パーセントが初期価格を維持できませんでした。ほぼ全滅に近い状況です。
Chapter 4 投資家の信頼崩壊
投資家の人たちはどう見ているんでしょう?
ここが非常に興味深いところです。GM CapitalのBeanieという投資家は「投資家とゲームメーカーの間の信頼は完全に失われた」と断言しています。
完全に失われた、ですか。かなり強い言葉ですね。
その背景には、開発者が投資後に条件を変更してきた歴史があるそうです。つまり、約束を守らなかったケースが多かったということですね。
2026年の見通しはどうなんでしょう?回復の兆しはあるんですか?
GSRのQuynh Ho氏は「2026年は回復するが、基準は大幅に上がる。投資家はナラティブではなくトラクションと基礎に注目している」と述べています。つまり、物語や夢だけでは投資されず、実際のユーザー数や収益が求められるようになったということです。
Chapter 5 ゲーマーからの拒絶
投資家の話は分かりました。じゃあ、実際にゲームをプレイする人たちはどう思っているんでしょう?
これがまた厳しい数字なんです。調査によると、従来のゲーマーの69パーセントがNFTゲームに否定的な見解を持っています。さらに86パーセントがNFT導入による業界変化への懸念を示しています。
7割近くが否定的って、かなり厳しいですね。なぜそんなに嫌われているんでしょう?
主な理由は5つあります。1つ目は、NFTが新たな課金手法と見られていること。2つ目は、ゲームプレイの品質が低いこと。3つ目は、詐欺やスキャムへの懸念。4つ目は、環境問題。そして5つ目は、ゲームの金融化への反発です。
「ゲームは楽しむもので、稼ぐものじゃない」ってことですね。
まさにその通りです。ChainPlayというサイトには「プレイヤーは稼げなくなったから去ったのではない。ゲームが楽しくなくなったから去ったのだ」という印象的なコメントが載っていました。
Chapter 6 Steamの禁止継続
そういえば、SteamってNFTゲームを禁止してますよね。
はい、Steamは2021年からNFTおよび暗号通貨を使用するゲームを明示的に禁止しており、その方針は2026年現在も継続しています。これはWeb3ゲームにとって非常に大きな障壁です。
Steam以外のプラットフォームはどうなんですか?
Epic Games StoreのCEOは「詐欺と技術が混在している」と発言しており、慎重な姿勢です。Sony、Xboxも積極的な採用はしていません。つまり、主要なゲームプラットフォームからほぼ排除されている状況なんです。
配信できる場所が限られているのは、開発者にとって致命的ですよね。
Chapter 7 インディー開発者への提言
さて、ここからはインディー開発者の皆さんへの提言です。結論から言うと、Web3ゲームは「避けるべき領域」として妥当だと考えます。
かなりはっきり言い切りましたね。その根拠は何でしょう?
6つの理由があります。投資の崩壊、93パーセントのプロジェクト終了、トークン経済の破綻、ゲーマーからの拒絶、主流プラットフォームからの排除、そして投資家とプレイヤー双方からの信頼喪失です。
でも、例外的にやってもいいケースってないんですか?
極めて限定的ですが、3つのケースは検討可能です。1つ目は、既存の成功ゲームへの後付けとしてオプショナルにNFTを導入するケース。2つ目は、ゲーム開発ではなくインフラやプラットフォームの技術提供。3つ目は、新規ゲーマー獲得を目指さず、既存のWeb3ユーザーだけをターゲットにする場合です。
つまり、ゼロからWeb3ゲームを作るのは今はやめた方がいいってことですね。
その通りです。特に限られた資金とリソースを持つインディー開発者にとっては、リスクが高すぎます。まずは楽しいゲームを作ることに集中すべきです。
Chapter 8 クロージング
今日のポイントをまとめましょう。Web3ゲーミングは2025年に深刻な崩壊を経験しました。投資は70パーセント減、プロジェクト終了率93パーセント、トークンの97パーセントが価値を維持できませんでした。
ゲーマーの69パーセントが否定的で、Steamも禁止継続というのが現状ですね。
ただし、これは永遠に避けるべきという意味ではありません。Steamがポリシーを変更したり、投資が10億ドル以上に回復したり、ゲーマーの受容度が改善すれば、再評価の余地はあります。
でも、今の段階では様子見が賢明ってことですね。
はい。BlockchainGamer.bizにも「2026年に死ぬプロダクトは、2025年と全く同じ戦略のものだ」という厳しい言葉がありました。今は基本に立ち返り、まず楽しいゲームを作ることが最優先です。
今日はWeb3ゲーミングの現状について、かなりリアルな話を聞けました。リスナーの皆さんはどう思いましたか?ぜひ感想を教えてくださいね。
それでは、また次回のエピソードでお会いしましょう。さようなら。
さようなら!