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Episode 38

初作品が失敗しても諦めない!2作目資金調達の実践ガイド

12分 7チャプター 日本語
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スクリプト

Chapter 1

オープニング

タカシ

皆さんこんにちは、インディーゲーム開発者のためのポッドキャストへようこそ。今日は、初作品が思うようにいかなかった開発者の方々に向けて、2作目の資金調達について徹底解説します。

ミカ

タカシさん、こんにちは。2作目の資金調達って、やっぱり1作目より難しいんでしょうか?

タカシ

いい質問ですね。実は、驚くべき統計があるんです。2作目をリリースする開発者は、なんとわずか20パーセント。5人に4人が1作目で撤退してしまうんですよ。

ミカ

えっ、80パーセントの人が諦めちゃうんですか?それは厳しい現実ですね。

タカシ

でも、今日お話しする内容を知っていれば、その20パーセントに入る可能性がぐっと高まります。しかも、統計的には2作目は1作目より40パーセントも収益が増える傾向があるんです。

Chapter 2

なぜ2作目の資金調達は難しいのか

タカシ

さて、まずは2作目の資金調達が難しい理由を整理しましょう。大きく分けて4つの壁があります。

ミカ

4つもあるんですか。具体的にはどんな壁なんでしょう?

タカシ

まず1つ目は実績の欠如です。初作品が失敗した場合、パブリッシャーやVCにアピールする材料がないんですね。「売れませんでした」というのはマイナス印象になりやすい。

ミカ

確かに、投資する側からすると躊躇しますよね。

タカシ

2つ目は資金枯渇。自己資金は初作品で使い果たしているケースがほとんどです。3つ目は心理的ハードル。失敗の痛みから再挑戦への意欲が低下してしまう。

ミカ

精神的にも金銭的にもダブルパンチですね。4つ目は何ですか?

タカシ

4つ目は信頼の再構築です。「完成させた」という実績はあるけど、「売れなかった」という事実をどう説明するか。これが実は一番重要なポイントなんです。

Chapter 3

6つの資金調達パターン

タカシ

では、2作目で使える資金調達の選択肢を見ていきましょう。大きく6つのパターンがあります。

ミカ

6つもあるんですね。順番に教えてください。

タカシ

1つ目は自己資金の継続。5000ドルから5万ドル程度。クリエイティブは完全に自由ですが、リスクも最大です。ソロ開発者や極小チーム向けですね。

ミカ

自己資金が続けられる人は限られそうですね。

タカシ

2つ目はKickstarter。ここが面白いんですが、2024年のゲームカテゴリの成功率はなんと83パーセントで過去最高なんです。調達額も2610万ドルと2015年以来の最高記録でした。

ミカ

83パーセント!それはクラウドファンディングの復活という感じですね。

タカシ

3つ目はパブリッシャー契約。5万から50万ドル規模の資金が得られますが、収益は55から70パーセント程度の取り分になります。プロトタイプが必須で、経験者が優遇されます。

ミカ

パブリッシャーって契約条件が心配なんですが、どんな点に注意すればいいですか?

タカシ

良い契約の特徴は、IPを開発者が保持できること、収益レポートが透明なこと、そしてリクープ中も開発者に20パーセント程度配分されることですね。逆に、IP権利を要求してきたり、急かして契約させようとする場合は危険信号です。

ミカ

なるほど、契約書はしっかり確認しないといけませんね。

タカシ

4つ目は助成金。5000ドルから20万ドル規模で、返済不要なのが最大のメリットです。日本だと創風が最大500万円、ゲームクリエイター助成制度が最大200万円を提供しています。

ミカ

創風って聞いたことあります。経産省のやつですよね?

タカシ

その通りです。2025年度から年齢制限も撤廃されて、9ヶ月間のメンタリングも受けられます。PlayStationやMicrosoftも協力していて、かなり手厚い支援ですね。

ミカ

5つ目と6つ目は何ですか?

タカシ

5つ目は専門インディーファンド。Indie Fundが有名で、ここが素晴らしいのは、失敗しても2年後に返済義務がなくなること。借金リスクがないんです。5万から20万ドル規模です。

ミカ

失敗しても借金にならないのは、インディー開発者には心強いですね。

タカシ

6つ目はエンジェル投資家やVC。10万ドル以上の大きな資金が得られますが、株式希薄化や高成長のプレッシャーがあります。ハイパーカジュアルやF2Pゲーム向けですね。

Chapter 4

成功事例から学ぶ

タカシ

ここからは、実際に失敗を乗り越えて成功した事例を見ていきましょう。これが非常に参考になります。

ミカ

失敗から成功した人の話、聞きたいです。

タカシ

まずAquamarineというゲームの事例。開発元のMoebial Studiosは2018年にKickstarterで2万5000ドルを目標にしましたが、達成額は約9600ドルで失敗しました。

ミカ

目標の半分以下ですか。それは厳しいですね。

タカシ

ところが2020年に再挑戦した際は、目標を約1万2500ドルと半分以下に設定したんです。結果、約1万8700ドルを達成して成功しました。予算を半減させ、スコープを絞ったのが勝因でした。

ミカ

目標を下げるって、ある意味勇気がいりますよね。

タカシ

もう一つ、Team Cherryの事例。Hollow Knightで有名ですが、前作のHungry Knightは2013年のゲームジャムで作った未完成作品でした。

ミカ

Hollow Knightって大ヒット作ですよね。前作は未完成だったんですか?

タカシ

そうなんです。Kickstarterで約5万7000オーストラリアドルを調達し、さらにIndie Fundからローンを受けて開発を継続しました。発売は2年遅れましたが、最終的に3000万ドル以上の売上を達成しています。

ミカ

2年遅れても3000万ドル。諦めなかったことが報われたんですね。

タカシ

面白い事例がもう一つ。Crescent Countyというゲームは、50社以上のパブリッシャーから断られた後、Kickstarterに挑戦したら24時間以内に6万ドルの目標を達成したんです。

ミカ

50社に断られて、24時間で達成。パブリッシャーの判断と市場の反応って、必ずしも一致しないんですね。

Chapter 5

失敗をどう説明するか

タカシ

さて、ここからが今日の核心です。パブリッシャーや投資家に対して、初作品の失敗をどう説明するか。これは本当に重要なポイントです。

ミカ

隠した方がいいんでしょうか?それとも正直に話すべき?

タカシ

答えは明確で、失敗を隠さないことです。誠実さが信頼につながります。むしろ、学びを具体的に示すことが大切なんですね。

ミカ

具体的にはどう説明すればいいんですか?

タカシ

「前作ではマーケティングを軽視してしまい、良いゲームを作っても届かなかった。2作目では開発と並行してコミュニティを構築し、発売前からウィッシュリストを1万件集めている」というような説明です。

ミカ

なるほど、失敗の原因と改善策をセットで伝えるわけですね。

タカシ

ここが面白いんですが、「完成させた」という事実は大きな資産なんです。アイデアだけの人より、たとえ売れなくても「リリースまでやり遂げた人」の方がずっと高く評価されます。

ミカ

確かに、ゲームを完成させること自体が大変ですもんね。

タカシ

もう一つ重要なのは、100パーセントの自信を見せないことです。「絶対成功します」と言う人は、リスク認識が欠如していると見なされて逆に警戒されるんですよ。

Chapter 6

推奨戦略と助成金情報

タカシ

では、2作目に向けた推奨戦略をまとめましょう。3ステップで考えます。

ミカ

シンプルにまとまっているといいですね。

タカシ

ステップ1は助成金への申請。該当する地域にいるなら必ず申請してください。返済不要で、クリエイティブの自由度も維持できます。Epic MegaGrantsは5000ドルから50万ドル、創風は最大500万円です。

ミカ

ステップ2は何ですか?

タカシ

ステップ2はKickstarterでコミュニティ検証です。成功すれば、市場に需要があることの証明になります。前作より予算を半分以下に設定するのがポイントです。

ミカ

予算半分がキーワードなんですね。

タカシ

ステップ3は、その成功をレバレッジにしてパブリッシャー交渉です。Kickstarterで達成した実績があれば、交渉力が格段に上がります。

ミカ

段階を踏んで信頼を積み上げていくわけですね。

Chapter 7

クロージング

タカシ

今日のポイントをまとめましょう。初作品が失敗しても、2作目をリリースする20パーセントに入れば、40パーセント収益アップが期待できます。

ミカ

失敗を隠さず学びを示すこと、予算を半分に絞ること、が重要でしたね。

タカシ

その通りです。そして「完成させた経験」は最大の資産です。たとえ売れなくても、ゲームを最後まで作り上げた人は、アイデアだけの人より圧倒的に評価されます。

ミカ

Hollow KnightもAquamarineも、諦めなかったから成功したんですもんね。

タカシ

Crescent Countyのように50社に断られても、Kickstarterで24時間達成という事例もありました。パブリッシャーの判断が全てではないんです。

ミカ

初作品が上手くいかなかったリスナーの皆さんも、まだまだチャンスはあるってことですね。

タカシ

はい。助成金やKickstarterなど、選択肢は複数あります。ぜひ今日の内容を参考に、2作目に挑戦してみてください。

ミカ

今日は2作目の資金調達について、とても実践的な内容でした。皆さんの再挑戦を応援しています。

タカシ

それでは、また次回のエピソードでお会いしましょう。さようなら。

ミカ

さようなら!