スクリプト
Chapter 1 オープニング
皆さんこんにちは、ゲーム開発者のためのマーケティングポッドキャストへようこそ。今日は、インディーゲームのプロモーションにおけるTikTokの位置づけについて、最新データを交えて徹底解説します。
タカシさん、こんにちは。TikTokって、ゲームの宣伝に使えるって聞いたことあるんですけど、実際どうなんですか?まだ使えるんでしょうか?
実は、ここが今日の核心なんですが、TikTokは「最強のプラットフォーム」から「有効だが分散戦略が必須」という位置づけに変わってきています。
えっ、最強じゃなくなったんですか?何か変わったんでしょうか?
Chapter 2 TikTokの強み:コスト効率と成功事例
まず、TikTokの強みから見ていきましょう。広告の費用対効果を示すCPIという指標があるんですが、TikTokは0.5ドルから1.8ドルと、最も低コストなんです。
CPIって何ですか?
Cost Per Installの略で、1インストールを獲得するのにかかる費用ですね。YouTube Shortsだと2.65ドルから3.5ドル、Instagramリールは3.5ドルから4ドルなので、TikTokがダントツで安いんです。
半額以下じゃないですか。それはすごいですね。
成功事例も豊富です。例えば、Mortal Riteというゲームは、広告費ゼロで1.2億再生を獲得し、6万以上のウィッシュリストを集めました。完全にオーガニックでこの数字です。
1.2億再生で広告費ゼロ?どういうことですか?
バイラル、つまり口コミで自然に広がったんです。他にも、Nubby's Number Factoryは、1,500ウィッシュリストから始まって、TikTokバイラルで20万本販売を達成しています。
1,500から20万本って、すごい飛躍ですね。
さらに、TikTokユーザーの5人に1人がゲームを購入しているというデータもあります。50パーセントのユーザーがゲーミングコンテンツを視聴しているので、プラットフォームの購買誘導力は健在なんです。
Chapter 3 TikTokの課題:オーガニックリーチの激減
ただ、ここからが重要なんですが、TikTokには深刻な課題が出てきています。オーガニックリーチが激減しているんです。
オーガニックリーチって、広告を使わない自然な到達のことですよね?どれくらい減ったんですか?
2022年にはフォロワーの24パーセントに届いていたのが、今はなんと10パーセントにまで下がっています。85パーセントのアカウントが50から80パーセントの減少を経験しています。
10パーセントって、10分の1しか届かないってことですか?
そうなんです。「無料でバイラルを狙える時代は終わった」と言われています。毎分16,000本以上の動画がアップロードされているので、コンテンツが飽和状態なんですね。
じゃあ、バイラルを狙うのは難しくなったんですね。
バイラル化の閾値も上がっています。以前は動画の完了率が50パーセントあれば良かったのが、今は70パーセント以上必要です。発見される期間も24から48時間と短く、YouTube Shortsの数週間から数ヶ月と比べると厳しいですね。
Chapter 4 YouTube Shortsの台頭
YouTube Shortsってどうなんですか?TikTokの代わりになるんでしょうか?
意外なことに、YouTube Shortsが強力な代替として浮上しています。エンゲージメント率が5.91パーセントで、TikTokの3.85から4.9パーセントを上回っているんです。
へえ、TikTokより高いんですね。
しかも、視聴の74パーセントが非登録者からなんです。小規模アカウントの平均ビューが2,600回で、TikTokの660回の4倍もあります。
4倍ですか。新規開拓に向いているんですね。
そこで推奨されているのが、TikTokでまずテスト投稿して、パフォーマンスが良かった動画をYouTube Shortsに転用する戦略です。クロスポストですね。
Chapter 5 日本市場向け戦略
日本市場ではどうなんですか?TikTokって日本でも使えるんでしょうか?
日本市場も面白いデータがあります。TikTokの日本MAUは2,690万から4,200万人、YouTube Shortsの利用者は約4,500万人です。18歳から34歳が57パーセントを占めています。
MAUって何ですか?
Monthly Active Users、月間アクティブユーザーのことですね。日本での成功事例も増えています。8番出口はTikTok発でバイラルして、累計1億再生を超えて映画化までされました。
8番出口、知ってます。あれ、TikTokで広まったんですね。
1分9秒という最短プレイ時間がショート動画に最適だったんです。NEEDY GIRL OVERDOSEの「INTERNET YAMERO」もTikTokでバイラルしました。パルワールド公式も59万フォロワー、270万いいねを獲得しています。
日本のゲームでもTikTokで成功できるんですね。投稿のコツってありますか?
日本向けの最適投稿時間は21時から24時、金土は20時から22時です。ハッシュタグは「ゲーム」「インディーゲーム」「indiegame」など3から6個が効果的です。
Chapter 6 VTuberマーケティングの威力
ここが面白いんですが、日本市場ではVTuber連携が非常に有効です。VTuber配信を見た後の購入率がなんと25パーセントもあるんです。
4人に1人が買うってことですか?それはすごい転換率ですね。
エンゲージメント率も52パーセントで、非VTuberの48パーセントより高いです。しかも、予算ゼロでも始められます。キー配布だけで5から10配信を獲得できるんです。
予算ゼロでも効果があるんですか?
驚くべき事例があります。The Ouroboros Kingというゲームは、Steam Next Fest前の2週間でウィッシュリストを500から2万に増やしました。なんと40倍です。
40倍!それはすごいですね。どうやったんでしょう?
ポイントは、大手1人よりも中小クリエイター10人という分散戦略です。ただし、注意点として「丸投げ」は絶対NGです。VTuber側も100パーセント断ります。
丸投げがダメってどういうことですか?
「ゲームをプレイして宣伝してください」だけでは失敗します。ゲームの魅力を伝える素材や、配信の切り口を一緒に考える姿勢が重要です。開発者の関与が必須なんですね。
Chapter 7 分散戦略の実践
じゃあ、結局どういう戦略がいいんでしょうか?TikTokだけじゃダメってことですよね?
2026年のインディー開発者の使用率を見ると、Instagram 66パーセント、TikTok 64パーセント、YouTube 63パーセントとほぼ同じになっています。分散戦略が標準化しているんです。
みんな複数のプラットフォームを使っているんですね。
クロスポストの最適化も確立されています。動画は15秒から30秒、最大60秒で全プラットフォーム対応。週3から4本の投稿頻度が推奨です。重要なのは、他のプラットフォームのウォーターマークを入れないこと。ペナルティを受けます。
ウォーターマークって、TikTokのロゴとかですか?
そうです。TikTokで投稿した動画をそのままYouTubeに上げると、TikTokのロゴが入っている場合がありますよね。それを嫌うアルゴリズムがあるので、必ずオリジナルファイルで投稿してください。
なるほど。コスト的にはどうなんですか?
Discord、マイクロインフルエンサー、Shortsを組み合わせた複合戦略で、1ウィッシュリストあたり1.2ドルを達成できます。TikTok単独で有料広告を回すより効率的な場合が多いですね。
Chapter 8 クロージング
さて、今日のポイントをまとめましょう。TikTokはCPIが最安で成功事例も多いですが、オーガニックリーチの減少により「分散戦略必須」の時代になっています。
TikTokでテスト、YouTube Shortsで長期育成、VTuber連携で転換率向上、という組み合わせですね。
その通りです。日本市場では特にVTuber連携が効果的で、予算ゼロでも始められます。ただし、丸投げはNG。開発者自身がコミュニティと対話する姿勢が大切です。
8番出口やパルワールドみたいに、日本発のゲームでも成功できる可能性があるんですね。
はい。2026年1月にUS TikTok問題も解決して、リスクは軽減されています。複数のプラットフォームを賢く活用して、皆さんのゲームを世界に広めてください。
今日はショート動画マーケティングの最新事情がよくわかりました。リスナーの皆さんは、どのプラットフォームを使っていますか?ぜひ感想を教えてくださいね。
それでは、また次回のエピソードでお会いしましょう。さようなら。
さようなら!