スクリプト
Chapter 1 オープニング
皆さんこんにちは、ゲーム開発者のためのポッドキャストへようこそ。今日は2025年のゲームエンジン事情について、徹底的に比較していきたいと思います。
タカシさん、こんにちは。ゲームエンジンって、これからゲーム作りたい人にとっては最初の大きな選択ですよね。何を基準に選べばいいんでしょう?
そうなんです。今はUnity、Unreal Engine、Godotの三大エンジンが競争していて、それぞれ全く違う特徴があるんですよ。特に2023年から2024年にかけて、料金体系が大きく変わりました。
あ、Unityのランタイム料金騒動、ニュースで見ました。結局どうなったんですか?
実は、あの騒動は業界全体に影響を与えて、各エンジンの価格戦略が一気に変わったんです。今日はその最新状況をお伝えしますね。
Chapter 2 Unity:世界最大のエンジンの現在
まずはUnityから見ていきましょう。Unityは今でも世界で最も使用されているゲームエンジンです。特にモバイルゲームやVR開発で圧倒的な実績があります。
確かにスマホゲームって、Unityで作られてるの多いですよね。あの「Made with Unity」ってロゴ、よく見ます。
面白いことに、Unity 6からはあのスプラッシュスクリーンの表示義務がなくなったんですよ。無料プランでも表示しなくてよくなりました。
えっ、そうなんですか?じゃあ気軽に使えますね。料金はどうなってるんですか?
年間収益が20万ドル、日本円で約3000万円未満なら完全無料です。それを超えるとProプランが必須で、年間2200ドル、約35万円かかります。
3000万円稼げるようになってから35万円なら、そこまで高くない気もしますね。
そうなんです。で、例のランタイム料金なんですが、2024年9月に完全撤回されました。インストール数に応じて課金するという計画は、実施前に取りやめになったんです。
よかったですね。開発者としてはホッとしたんじゃないですか。
ただ、代わりにProプランが8%、Enterpriseプランが25%値上げされました。完全に元通りというわけではないんですね。
Chapter 3 Unreal Engine:ハイエンド3Dの王者
次にUnreal Engine 5を見ていきましょう。Epic Gamesが開発しているエンジンで、ハイエンドな3Dグラフィックスでは業界標準です。
Unreal Engineって、大作ゲームで使われてるイメージがあります。インディーでも使えるんですか?
実は、ここが面白いところなんです。総収益が100万ドル、約1億5000万円未満なら、完全無料で使えるんですよ。
1億5000万円まで無料って、インディーにとっては十分すぎますね。それを超えたらどうなるんですか?
100万ドルを超えた分に対して5%のロイヤリティがかかります。ただし、2025年1月からは、Epic Games Storeで同時発売すると3.5%に下がるんです。
なるほど、Epicのストアで売ればお得になるわけですね。でも5%ってどれくらいの金額になるんでしょう?
例えば1000万ドル、約15億円売れたとしましょう。旧制度だと50万ドル、約7500万円のロイヤリティでした。それが新制度で35万ドル、約5200万円に減るんです。
2300万円も減るんですか。大きいですね。でもそもそも15億円売れる話ですもんね。
そうですね。Unrealの強みはLumenとNaniteという技術です。Lumenは動的なグローバルイルミネーション、Naniteは膨大なポリゴンをリアルタイムで表示できる技術なんです。
うーん、それって何がすごいんですか?
簡単に言うと、映画のようなリアルな光の表現が、事前計算なしでできるようになったんです。従来は何時間もかけて「焼き込み」が必要だったものが、リアルタイムで動きます。
それは確かにすごそうですね。でも使いこなすのは難しそう。
その通りで、学習曲線は急です。最終的にはC++の知識が必要ですし、高性能なPCも必要です。初心者には正直ハードルが高いんですよね。
Chapter 4 Godot:完全無料のダークホース
さて、最後に紹介するのがGodot Engineです。これが今、インディー開発者の間で急速に人気を集めているんです。
Godotって名前は聞いたことあります。どういうエンジンなんですか?
実は、Godotは完全にオープンソースで、MITライセンスで提供されています。これが何を意味するかというと、100%無料、ロイヤリティなし、ライセンス料なしなんです。
えっ、どれだけ売れても一切お金がかからないってことですか?
その通りです。しかも、エンジンのソースコード自体を自由に改変することもできます。企業の都合で料金体系が変わる心配もありません。
あ、それでUnityの騒動の時にGodotに移る人が増えたんですね。
まさにそうなんです。2023年のUnityランタイム料金騒動以降、Godotへの関心が急増しました。「初心者向けエンジン」から「本格的なインディー開発の選択肢」へと進化しているんです。
でも無料ってことは、機能が劣るとか制限があるとかじゃないんですか?
正直に言うと、3D機能はUnityやUnrealには劣ります。でも2D開発では非常に優秀で、軽量なので低スペックPCでも開発できるという強みがあります。
Godotで作られた有名なゲームってあるんですか?
はい。例えばBrotatoは1070万ドル以上の売上で、96.57%という驚異的な好評価を得ています。Dome Keeperも610万ドル、Buckshot Rouletteは690万ドル売れています。
無料エンジンでそれだけ稼げるって、すごいですね。
Chapter 5 コンソール対応の現実
ここで重要なトピックがあります。Nintendo SwitchやPlayStationへのコンソール対応です。これは各エンジンで大きく事情が異なるんです。
コンソールで出すって、インディーでもできるんですか?
できます。ただしエンジンによってハードルが違います。UnityとUnrealは公式でコンソールサポートがありますが、Godotはサードパーティ経由になるんです。
サードパーティってことは、追加でお金がかかるんですか?
GodotでコンソールならW4 Gamesというパートナーがあって、全プラットフォーム対応で年間2000ドル、約30万円です。Nintendo Switch 2にも対応予定なんですよ。
へえ、Switch 2もなんですね。Unityはどうなんですか?
Unityは3つの中で最も簡単と言われています。ただし年間収益が20万ドルを超えると、Unity Proが必須になるので年間2200ドルかかります。
Unrealは?
Unrealは標準でコンソール対応が含まれていて、追加費用はありません。ただし、移植期間は6ヶ月から1年以上かかることがあり、3つの中で最も難易度が高いです。
結局どれがコスパいいんでしょう?
面白いデータがあります。年間売上500万ドル、約7億5000万円の場合、UnityはPro代の2200ドルだけ。Unrealは約17万5000ドル、約2600万円のロイヤリティ。Godotは2000ドルだけなんです。
え、それだとGodotがめちゃくちゃお得じゃないですか?
数字だけ見るとそうですね。ただ、Godotは公式サポートではないので、トラブル時のリスクはあります。安定を取るか、コストを取るかの判断ですね。
Chapter 6 選び方のガイドライン
結局、どういう人がどのエンジンを選べばいいんでしょう?
シンプルにまとめると、こうなります。2Dインディーゲームなら、Godotがおすすめです。完全無料で2D機能が充実しています。
モバイルゲームを作りたい場合は?
モバイルやクロスプラットフォームならUnityですね。実績が豊富で、アセットストアも巨大です。欲しいものはほぼ揃います。
ハイエンドな3Dゲームは?
それならUnreal Engine一択です。LumenとNaniteの技術は他のエンジンでは真似できません。1億5000万円売れるまで無料というのも魅力的です。
初心者で、予算ゼロで始めたい場合は?
間違いなくGodotです。一切費用がかからず、軽量なので低スペックPCでも動きます。しかも企業の料金変更に振り回される心配もありません。
Chapter 7 クロージング
さて、今日のポイントをまとめましょう。2025年のゲームエンジン市場は、Unity、Unreal、Godotの三者が明確に棲み分けています。
Unityは安定感、Unrealはハイエンド、Godotは自由度とコストですね。
その通りです。特にGodotの躍進は注目に値します。2023年のUnity騒動をきっかけに、「企業に依存しない選択肢」として存在感を増しています。
どのエンジンを選んでも、結局は作品を完成させることが大事ですもんね。
まさにその通りです。最高のエンジンは「あなたがゲームを完成させられるエンジン」です。まずは触ってみて、自分に合うものを見つけてください。
今日はゲームエンジンの選び方について、とても勉強になりました。リスナーの皆さんはどのエンジンを使っていますか?ぜひ教えてくださいね。
それでは、また次回のエピソードでお会いしましょう。さようなら。
さようなら!