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Episode 2

インディーゲームのマーケティング戦略完全ガイド

14分 9チャプター 日本語
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スクリプト

Chapter 1

オープニング

タカシ

皆さんこんにちは、インディーゲーム開発者のためのマーケティングポッドキャストへようこそ。今日は低予算でも実践できるマーケティング戦略について、徹底的にお話しします。

ミカ

タカシさん、こんにちは。マーケティングって聞くと、お金がたくさん必要なイメージがあるんですけど、インディー開発者でもできるんですか?

タカシ

実は、ここが今日のポイントなんですが、インディーゲームマーケティングで最も重要なのは「持続的な露出」なんです。一発のバズではなく、継続的な可視性がウィッシュリストと売上につながります。

ミカ

なるほど、継続的にということですね。具体的にはどういうことをすればいいんでしょう?

タカシ

コミュニティエンゲージメントとソーシャルメディアでのアウトリーチが最も強力なオーガニックマーケティングになります。Reddit、Discord、配信プラットフォームでプレイヤーと直接対話することが重要なんです。

Chapter 2

SNS活用戦略

タカシ

さて、SNS活用について詳しく見ていきましょう。まずはTwitter、現在のXについてです。

ミカ

Twitterって、ゲーム宣伝によく使われてますよね。効果はどうなんですか?

タカシ

意外なことに、Twitterはゲーム業界のLinkedIn的な存在なんです。24時間365日のゲーム開発者カンファレンスみたいなもので、メディアや他の開発者、インフルエンサーとの接点になります。

ミカ

へえ、業界関係者向けなんですね。じゃあ一般のゲーマーにはリーチしにくい?

タカシ

その通りです。しかも注意点があって、アルゴリズムがリンク付き投稿を冷遇するんです。バイラルツイートでも獲得できるウィッシュリストは50から70件程度と言われています。

ミカ

50から70件って、思ったより少ないですね。

タカシ

そうなんです。ただ、面白いのは、低労力のコンテンツが高品質なコンテンツより良いパフォーマンスを出すことがあるんですよ。開発の裏側や失敗談、学びの共有が共感を得やすいんです。

Chapter 3

TikTokの威力

ミカ

最近はTikTokでゲームがバズってるのをよく見ますけど、やっぱり効果的なんですか?

タカシ

ここが面白いんですが、2024年にSteamで好成績を収めたインディーゲームの30パーセント以上が、プレスや広告ではなくショートフォーム動画でのトラクションを成功要因として挙げているんです。

ミカ

30パーセント以上!それは結構な数字ですね。具体的にどれくらいの効果があるんですか?

タカシ

バイラル動画1本で1000から2000件のウィッシュリスト獲得が可能です。10万再生を超えると2000件以上、57万再生の事例では2900件のウィッシュリストを獲得しています。

ミカ

Twitterの50から70件と比べると、全然違いますね。

タカシ

実際の成功事例として、Nubby's Number Factoryというゲームは1500ウィッシュリストの状態から、TikTokでの発売後バイラルで20万本販売を達成しています。

ミカ

1500から20万本!それはすごいですね。でも2025年は何か変わったって聞いたことがあるんですけど。

タカシ

いい質問ですね。2025年はTikTokのオーガニックリーチが減少傾向にあり、有料プロモーションが必要な場合が増えています。米国での規制懸念もあるので、プラットフォームリスクは考慮しておくべきですね。

ミカ

なるほど、リスクも把握しておく必要があるんですね。

Chapter 4

インフルエンサーマーケティング

タカシ

次に、インフルエンサーマーケティングについてお話ししましょう。これが非常に費用対効果が高い方法なんです。

ミカ

インフルエンサーって、大手配信者に頼むとすごくお金がかかりそうなイメージがあります。

タカシ

実は、ここに重要な戦略があるんです。10人のマイクロインフルエンサーは1人の大規模インフルエンサーより効果的なんですよ。

ミカ

マイクロインフルエンサーって何ですか?

タカシ

フォロワー1万から10万くらいの規模の配信者やクリエイターのことです。彼らは1投稿500ドルから5000ドル程度で、大規模インフルエンサーの25000ドル以上と比べてずっと手頃なんです。

ミカ

金額的にはずいぶん違いますね。でも効果はどうなんですか?

タカシ

驚くべきことに、インフルエンサーマーケティングの平均ROIは投下1ドルあたり5.78ドルです。成功キャンペーンでは11ドルから18ドル、マイクロインフルエンサー活用では20倍のROI事例もあります。

ミカ

20倍!それはすごいですね。なぜマイクロの方が効果的なんでしょう?

タカシ

リスク分散、ニッチへの深い訴求、そして総リーチが上回る場合が多いんです。ある事例では1500ドルの広告費で1ウィッシュリストあたり1.2ドルを達成しています。

ミカ

なるほど、分散投資みたいなものですね。

Chapter 5

成功事例とコスト効率

タカシ

実際の成功事例をもう少し見てみましょう。The Ouroboros Kingというゲームは、適切なインフルエンサーへのリーチにより、リリース2週間前にウィッシュリストが500から20000に急増しました。

ミカ

500から2万!40倍ですね。それはすごい伸び率。

タカシ

あと、最近面白いトレンドがあって、「インフルエンサーのインフルエンサー」現象というのがあるんです。主流では流行らないと思われるゲームがストリーマー間で流行ることがあるんですよ。

ミカ

それは面白いですね。配信者同士で広まっていくんですか?

タカシ

そうなんです。マーケティング担当者が注目するプレイヤーが「インフルエンサーのインフルエンサー」になり得るんです。だからニッチなジャンルでも、適切な人にリーチできれば大きな波及効果が期待できます。

Chapter 6

低予算での実践

ミカ

具体的に、低予算で始めるにはどうすればいいんでしょう?

タカシ

まず、コスト効率の高い施策を把握しておきましょう。Steamイベントへの参加は100ドル程度で約2800件のウィッシュリストを獲得でき、これはCPAが約4セントと驚異的な効率です。

ミカ

4セント!それはめちゃくちゃ安いですね。他にはどんな施策がありますか?

タカシ

Redditは無料で数百から数千のウィッシュリストを獲得できます。ある開発者は広告費ゼロで月間20万オーガニックビュー以上を達成しています。

ミカ

Redditってそんなに効果的なんですね。でも投稿のコツとかありますか?

タカシ

注意点として、r/gamingやr/Steamは宣伝投稿を禁止しています。r/IndieDevやr/IndieGamingが適切です。ゲームを紹介しつつフィードバックを求める形式で、スクリーンショットとゲームプレイ動画リンクを含めるのがコツですね。

Chapter 7

ウィッシュリストと転換率

ミカ

ウィッシュリストを集めたとして、実際にどれくらいが購入につながるんですか?

タカシ

いい質問ですね。2024年から2025年のデータでは、ウィッシュリストから販売への転換率の中央値は0.15倍です。つまり10万ウィッシュリストで初週1.5万本の販売が期待できます。

ミカ

15パーセントくらいが買ってくれるということですか。

タカシ

そうですね。ただし、10ドル以上の価格帯では0.10倍に下がります。Steamの公式データでは、12ヶ月以内に購入するのは19パーセントで、その半分以上がセール時に購入しています。

ミカ

セール時の購入が多いんですね。それも考慮した戦略が必要そう。

タカシ

ちなみに、ウィッシュリスト獲得コストの業界平均は約2.4ドルです。Discord とマイクロインフルエンサーの組み合わせでは1.2ドルまで下げられた事例があります。

Chapter 8

プレスキットとトレイラー

ミカ

SNSやインフルエンサー以外に、やっておくべきことってありますか?

タカシ

プレスキットの制作は非常に重要です。日本のゲームメディアはプレスリリース掲載率が高いので、有効なマーケティング手段になります。

ミカ

プレスキットって何を入れればいいんですか?

タカシ

基本情報としてゲームタイトル、開発者名、リリース日、対応プラットフォーム、価格、100から200字のゲーム概要。ビジュアル素材として高解像度スクリーンショット5から10枚、GIF画像、ロゴデータが必須です。

ミカ

結構しっかり準備が必要ですね。トレイラーも作った方がいいですか?

タカシ

Steamの必須要件ではないんですが、作成を強く推奨します。ゲームの魅力を短時間で伝えられますし、SNSでの拡散素材としても活用できます。

ミカ

外注すると高いんですか?

タカシ

簡易的なもので5から15万円、本格的なもので20から50万円以上です。ただ、OBS Studioで録画してDaVinci Resolve無料版で編集すれば自作も可能です。60から90秒で、最初の5秒で引き込むことがポイントですね。

Chapter 9

クロージング

タカシ

さて、今日のポイントをまとめましょう。インディーゲームマーケティングは持続的な露出が重要で、一発のバズよりも継続的な活動が成果につながります。

ミカ

TikTokやRedditが意外と効果的で、マイクロインフルエンサーの活用がコスト効率がいいということでしたね。

タカシ

その通りです。Discord とマイクロインフルエンサーとショート動画の組み合わせが、現時点で最もコスト効率の良い戦略と言えます。1500ドルで1ウィッシュリスト1.2ドルを達成できた事例もありますからね。

ミカ

あと、マーケティングは開発の早い段階から始めるべきなんですよね。

タカシ

はい。プロトタイプ完成時からSNSアカウントを開設して開発ログを始める。これが大切です。あるゲームはリリース2週間前に適切なインフルエンサーにリーチして、500から2万ウィッシュリストに急増しましたからね。

ミカ

最後に、リスナーの皆さんにメッセージをお願いします。

タカシ

マーケティングキャンペーンの成功は、粘り強さと適応力にかかっています。初期に失敗しても、何がうまくいくかを見つけて調整することで、大きな成長につながります。皆さんもぜひ挑戦してみてください。

ミカ

今日はインディーゲームのマーケティング戦略について、とても実践的な内容でしたね。リスナーの皆さん、ぜひ感想を教えてください。

タカシ

それでは、また次回のエピソードでお会いしましょう。さようなら。

ミカ

さようなら!